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志。

2012.08.19 Sun



今朝一番のメールで、昨日、大学の恩師であり、私たちに漆芸の基礎を教えてくださった先生が、亡くなられたことを知りました。


昨日 ブログを書きながら思いを新たにした矢先の、突然のニュースで、最初はあまり現実として受け止められませんでした。


今日一日を過ごすうちに、このどうしようもない喪失感を…


このどうしようもない喪失感を

どう整理したらいいのかわからず戸惑っています。



学部二年で漆を専攻して以来、修士一年までお世話になりました。

私が修士二年のときに体調を崩され、それ以降 結局一度も復帰されないまま、
修了式でもお会いできないまま、今日に至ってしまいました。


漆の基本の基本から教わり、制作に行き詰ったときは話を聞いてもらい、アドバイスを受け、その優しい言葉に思わず涙が出そうになったことをよく覚えています。

普段は口数も少なく、気難しい印象もあったので、学部二年の最初の頃は少し先生のことを怖いと思っていました。

しかし漆のこととなると熱い思いを持っておられることや、学生のことを誰よりも真剣に考えておられることは、不器用ながらも学生に伝わっており、学年が上がるごとに慕う学生は多かったです。

何より、先生の作品は本当に美しくて、あの大きな手からは想像できないくらい繊細な仕事をされていました。
先生の作品を初めて見たときは、ああ、これが先生の心の中の世界なんだなと思い、なんて美しい世界を見ている方なのだろうと思いました。



私が使っている技法の原点は先生の教えにあり、先生の指導を受けていなければ今の私はありません。

先生からもらった「物」など、目に見えるものは何も手元になく
ただひとつ、自分の手のひらの中に、教えていただいた技法・技術・工夫・考え方 が残っているだけです。

たった一つの先生とのつながりが「伝承された教え」であり、目には見えない不確かなもので、でも私たちは間違いなくそれを使い、大切にしている。かけがえのないものだと思っている。

目に見えないものですが、たしかに「ある」と実感できるし、でも目には見えないし、
なんだか不思議な気持ちになるのです。




ただこの喪失感の中思うのは、もう先生に二度と会えないということと、
これからはもう何も教えてもらえないのだということと、
何も報告できないのだということです。

先生、個展をやりました!とか、

先生、私 雑誌に載りました!とか、

この技法がわからないので教えてください!とか

もう二度とできないことなんだなぁと思うと、寂しくてたまらないのです。

自分たちは結局、いつまでも先生の教え子であり、教え子であり続けたいのだと思います。




偶然にも昨日、「こころざし」というタイトルでブログを書きましたが、
先生の名前にも「志」がつきます。

先生の本名には「志」の漢字はつきませんが、作家名として使っている名前には「志」が加わっていました。

偶然なのでしょうか。それとも、これも必然なのでしょうか。

切なくて、やりきれない思いです。



いろんなことを考えてしまいます。

先生は私たち学生に会えて幸せだったかなぁとか、
たくさん迷惑をかけたけどどういう思いだったのかなぁとか、
病気の間も気にしてくれていたのかなぁとか、
まだまだ作りたいものがあったんじゃなかぁとか、

もう本人に確かめることはできません。


そうなってしまった今、私たちにできる恩返しは
先生からいただいた教えをしっかりと受け継ぎ、作品という形にしていくことなのだと思います。




先生、先生に教えていただいたことは、確かにここにあります。

天国から見ていてください。
もっともっといい作品を作って、一人でも多くの人を幸せにします。

先生、天国では、大好きなお酒とタバコ、存分に楽しんでくださいね。


先生、本当に感謝しています。

今までありがとうございました。


ご冥福をお祈りします。

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こころざし。

2012.08.18 Sat



すごい光景に出会ってしまった。
朝6時。

近所の日産化学の工場なのですが、朝でも夜でも夜中でもずっと煙がモクモク出ているような所です。
工場好きにはたまらないんだろうなぁと思います。

そんな朝。


気づけば8月も半ばを過ぎ、残り二週間を切りました。

8月が終わるということは、イコール夏が終わるということを意味している気がします。

ちょっと寂しい感じがします。

オリンピックが終わったときも、ちょっと寂しかったです。
例年になく、いろんな競技で日本が結果を出したことで、今まで見なかったようなスポーツをたくさんテレビで見れて、すごく得したような気がしたオリンピックでした。

なのでいつもより開催期間が長く感じました。


オリンピックが終わり、選手たちの現実が伝説へと変わり、
テレビやネットや書籍でその伝説をあらためて見る事ができます。

そういうのを見ていると、選手には同世代が多く、とても刺激になります。

確かに27歳前後って、経験と身体のバランスがとれ始める時期なんだろうなと思います。
同時に、今後の身の振り方などを真剣に考え始める時期でもあると思いますが(笑)

続ける選手もいれば、これを機会に引退する選手もいる。

テレビでオリンピック選手を見る度に、ただただ「すごい」と思って心が震えますが、
同時に、彼らからにじみ出る高い「こころざし」に負けないものを持ちたいです。

私は一生をかけてひとつのことを続け、どんどん高いところへ登りつめ、そこから見える景色を見てみたいと思います。

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ぐいっと。

2012.08.03 Fri
木地は無事に下地師さんにお願いすることができました。
2か月近く自分の手を離れます。

ちょろっと木地のご紹介。

IMG_0455.jpg
今回はお椀ではなく、ぐい飲みです。高さ6cm弱です。

名前はまだ無い。


腰のくびれが手にフィットしてなかなかいい感じですよ。

かなり考えてこのラインを出しています。
多分もう二度と同じラインは引けない。

木地師さん&下地師さん泣かせの繊細なくびれなのであります。

IMG_0461.jpg
まだ漆を塗っていない、素地(そじ)の状態。

これはこれで素敵なのです。

IMG_0462.jpg
それにしてもiphoneのカメラが良すぎて、うちのデジカメが嫉妬するレベル(笑)

こうなったらもう、もっともっと作品がいい感じの雰囲気で撮れる、
一眼レフとか欲しいなぁと思います。

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