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秘伝の書。

2012.12.23 Sun
変わり塗り  という言葉を聞いたことがありますか。

特殊な漆塗りの総称で、ただ塗って仕上げるのではなく、様々なテクスチャーや模様を持たせたものです。
有名なものだと、津軽塗とか、越前塗りなどを聞くと思います。

同じ「〜塗」でも、輪島塗や山中塗などは産地名であって特殊な技法名ではないので変わり塗には入らない、と思います。

変わり塗は別名「鞘塗」ともいって、もともとはお侍さんの鞘をファッショナブルに魅せるものでした。
参勤交代の際、地方から集まる武士がそれぞれの鞘を見せ合い自慢し合ったことで、各地方の変わり塗が発達したとも言われています。(修了論文を書いた際の知識なので時代とともに変わっていたらごめんなさい・笑)

変わり塗は何種類くらいあるのかというと、正直よくわかりません。

多分、技法の複合で無限に作れてしまう上に、技法は同じでも産地が違うだけで名前が違うものもあるので、正確にはカウントできないと思います。

その中でも特に特殊なものや特徴的なものというのは、大学でも一通り習い、実際に加飾しました。


変わり塗は工程数が多かったり、種類が多いせいでなかなかすべてを把握することはできません。
そのため記録も少なく、完全な教科書というものがありません。

そんな私が変わり塗の教科書として今でも使っているのが、大学のときにもらったこれ。


先生にもらった資料のコピーです(笑)

とても古いです。書かれている日本語が古語に近い部分もあります。

でもほかにこれ!と言える資料が今の時代はないので、これが教科書代わりです。
無くしたら困る、秘伝の書です。

実際にやりながら「こういう日本語にしたほうがわかりやすい」という部分を書き足しながら使っています。


やらないうちに工程を忘れたり、順番を間違えたりするので、時々見返さないといけません。

でもうっかりするとどこかに紛れてしまったり、汚れてしまいそうで怖いんです(笑)
大事にしないと。


漆芸の歴史とともに生まれては消え、複合されてきた変わり塗。

名前も面白くて、石の表面のようなテクスチャーのものを「石目塗り」。
斜めに線が走ってキラキラしているものを「時雨塗り」などなど。
日本語って本当におしゃれです。

私の作品にもふんだんに使われていますので、椀を見る際に「どうやって作られているのだろう」とか「これは何塗りっていうんだろう」と推理しながら見てもらえると楽しいかなと思います。

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